経営会議資料

経営会議の資料の作り方
月次で用意する5枚

2026年9月10日 更新

月次決算が終わると、次に待っているのが経営会議の資料づくりです。試算表を貼り、予算と並べ、部門別に切り直し、コメントを付ける——毎月同じ作業に半日から2日かかっている、という声は珍しくありません。しかも時間をかけた割に、会議では「で、どうするの?」と聞かれて答えに詰まる。この記事では、中小企業の経理担当者が月次の経営会議に向けて用意する資料を、枚数・並べ方・作り方の順に整理します。

資料は「報告書」ではなく「意思決定の材料」

最初に確認したいのは、経営会議の資料は報告のための書類ではないということです。数字を漏れなく載せることが目的なら、試算表をそのまま配れば済みます。それでも資料を作るのは、経営陣にその場で判断してもらうためです。

判断に必要なのは、次の3つだけです。

この3つに答えていない資料は、どれだけページ数があっても会議では使われません。逆に言えば、この3つに答える最小限の枚数が正解です。

月次で用意する5枚

中小企業の月次会議なら、次の5枚で足ります。順番にも意味があります。

  1. サマリ(1枚) — 売上・限界利益・営業利益・現預金残高の4つについて、当月実績・予算比・前年比・累計を並べる。会議の最初の3分で全体像が伝わる枚
  2. 予実差異(1枚) — 予算と実績の差が大きい順に、科目または部門を上から並べる。金額の大きい順であって、率の大きい順ではない
  3. 月次推移(1枚) — 主要な項目を月別に横へ並べ、傾向・季節性・段差を見る。単月では判断できないことがここで見える
  4. 部門別または事業別(1枚) — どこが稼ぎ、どこが食っているかを分ける。共通費の扱いは毎月同じルールで固定する
  5. 資金の見通し(1枚) — 現預金残高の推移と、今後数か月の入出金予定。利益が出ていても資金が回らない状況を先に見つける

1枚目のサマリだけは、数字の下に3行以内のコメントを付けます。それ以外の枚は数字だけで構いません。コメントを全部の枚に付けようとすると、作成時間が跳ね上がるうえ、読む側も追えなくなります。

差異をどう読むかは予算実績差異分析とは、推移表の設計は月次推移表の作り方、部門別の切り分けは部門別損益とはで詳しく扱っています。

数字の並べ方の基本ルール

同じ数字でも、並べ方で伝わり方が変わります。会議で迷いを生まないための決めごとを5つ挙げます。

そして最も重要なのが、毎月同じ様式で出すことです。様式が変わると、経営陣は数字ではなくレイアウトを読むことに時間を使います。

資料を厚くしない

枚数を増やすほど丁寧に見えますが、会議の時間は増えません。20枚の資料を配ると、経営陣は最初の3枚しか見ないか、全部を斜め読みして何も決まらないかのどちらかになります。追加の分析は「聞かれたら出す」参考資料に回し、本編は5枚に固定するのが現実的です。詳細を持っていること自体は、その場で答えられる強さになります。

会議で必ず聞かれる3つの質問に先回りする

資料を作ったら、配る前に自分で次の3つを聞いてみてください。答えられなければ、会議でも答えられません。

3つ目は見落とされがちですが、会議の質を最も上げる部分です。前月の指摘が翌月の資料で追われていないと、会議は毎回その場限りの報告会になります。サマリの下のコメント3行のうち1行を、前月の課題の続報に充てるだけで変わります。

見るべき指標そのものを絞り込みたい場合は経営分析の指標とは、資金の見通しの作り方は資金繰り表の作り方を参照してください。

作成の手間はどこに溜まっているか

資料づくりに時間がかかるとき、時間を食っているのは考える部分ではありません。ほとんどが次の作業です。

どれも判断とは関係のない転記作業です。ここを削れば、空いた時間をコメント3行を練ることに回せます。締め自体を早める工夫は月次決算の早期化にまとめました。

Excelで作るときにつまずく点

5枚の資料はExcelでも作れます。ただし続けていくと、次の壁に当たります。

最後の2つは、資料の信頼性そのものを損ないます。Excel管理の限界は予算管理にExcelの限界を感じたら?でも整理しています。

ツールを使うとどこが楽になるか

Zidottoは、売上・費用・利益を自由な軸で集計し、予算と実績を並べて見える化できる予算実績管理ツールです。会議資料の準備では、次の点で手間を減らせます。

画面イメージは活用シーン、実際の操作は画面ツアーで確認できます。月次の集計に使えるひな形は無料テンプレートで配布しています。

まとめ

Zidottoを無料で試してみる →

関連記事

会議資料を、毎月ゼロから作り直さずに済む形にしましょう。

無料アカウントを作成すれば、取り込んだ実績が予算と並べて自動で集計され、会議で使う表をそのまま出せます。まずは主力事業1つ・数か月分から試せます。