資金繰り

資金繰り表の作り方
テンプレートと手順をやさしく解説

2026年7月10日 更新

「利益は出ているはずなのに、支払いのたびに口座残高が心配になる」——中小企業の経営で最も怖いのは、赤字よりも資金ショート(手元のお金が尽きること)です。黒字でも現金が足りなければ、会社は止まってしまいます。それを防ぐ最も基本的な道具が資金繰り表です。この記事では、資金繰り表とは何か、どう作ればよいかを、専任の財務担当がいない中小企業の視点でやさしく整理します。

資金繰り表とは

資金繰り表とは、これから会社に入ってくるお金(入金)と出ていくお金(出金)を月ごとに並べ、月末にいくら現金が残るかを見える化する表です。損益計算書(P/L)が「儲かったかどうか」を表すのに対し、資金繰り表は「お金が回るかどうか」を表します。この2つは似ているようで別物です。売上を計上しても入金は翌月・翌々月ということがよくあり、利益と現金のタイミングはずれるからです。だからこそ、利益とは別に現金の動きを追う表が必要になります。

なぜ中小企業に資金繰り表が必要なのか

中小企業は手元資金のバッファが薄く、大きな支払いが重なると一時的に現金が足りなくなることがあります。資金繰り表がないと、次のような事態に陥りがちです。

資金繰り表で数か月先まで残高の見込みを描いておけば、「このままだと3か月後に足りなくなる」と早い段階で気づけます。早く気づけば、入金を前倒しする・支払いを調整する・融資を相談するといった打ち手を、余裕をもって選べます。

資金繰り表の基本の項目

資金繰り表は、大きく次のブロックで組み立てます。この骨組みさえ押さえれば、あとは自社に合わせて科目を足し引きするだけです。

ポイントは、「利益」ではなく「実際にお金が動く月」で記入することです。たとえば3月の売上でも入金が5月なら、営業収入には5月の行に書きます。

資金繰り表の作り方 5ステップ

資金繰り表は、次の順番で作ると迷いません。

資金繰り表は「予定」で作り、月末に「実績」で答え合わせをするのが基本です。予定と実績のズレを毎月見返すと、自社の入金・出金のクセ(回収が遅れがち、この時期は出費が増える等)が見えてきて、翌月以降の見込み精度が上がっていきます。

資金繰り表をExcelで作るときにつまずきやすい点

最初はExcelで作るのが手軽で、まずはそれで十分です。ただし続けていくと、次のような壁にぶつかりがちです。

こうした「転記・集計・突き合わせ」の手間は、まさに予実管理と同じ構造の悩みです。予算と実績を突き合わせる考え方は資金繰りにもそのまま応用できます(→予実管理とは?)。差異の見方は予算実績差異分析もあわせて読むと理解が深まります。

資金繰り表を続けるためのコツ

資金繰り表は、一度作って終わりではなく、毎月更新してこそ価値が出ます。続けるためのコツは次の3つです。

表・集計・解釈をまとめて解決する

資金繰り表の本質は、「入出金という表」を「月ごとに集計」し、「このままで大丈夫かを解釈する」ことにあります。これは予算管理・売上計画・原価管理と同じ骨組みです。Zidottoは、月ごとの入金・出金・残高を1つの表で管理し、予定と実績を同じ画面で突き合わせて集計できます。部門や店舗が増えても軸で集計でき、月をまたぐ残高の引き継ぎも自動でつながるため、Excelの転記ミスや二重管理から解放されます。まずは3か月分の見込みから、無料で試してみてください。

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