予算編成

予算編成の進め方
スケジュールと5つのステップ

2026年7月2日 更新

「来期の予算を作らないといけないが、何から手をつければいいか分からない」——専任の経営企画がいない中小企業では、予算編成が毎年つまずきやすい仕事です。この記事では、予算編成の全体スケジュールと、実務で回すための5つのステップを中小企業の視点で整理します。はじめて予算作りを任された方でも、順番に進められるように書いています。

予算編成とは何か

予算編成とは、来期(次の会計年度など)の売上・費用・利益の計画を数値で組み立てる作業のことです。単に「売上目標を決める」だけでなく、部門ごと・科目ごとにお金の使い方を割り振り、会社全体としてつじつまの合う計画にまとめるところまでを指します。編成した予算は、期が始まったあとに実績と突き合わせて進捗を管理していきます。この「予算と実績を比べて手を打つ」流れ全体については予実管理とは?で解説しています。

いつから始めるか — 標準的なスケジュール

予算編成は、期の始まる2〜3か月前から着手するのが一般的です。3月決算の会社なら、年明け1月ごろから動き出すイメージです。ぎりぎりに始めると部門との調整が間に合わず、「とりあえず前年並み」で終わってしまいます。ざっくりとした標準スケジュールは次のとおりです。

ステップ1: 前期の実績と着地見込みを整理する

予算作りは白紙からではなく、まず「今どうなっているか」を把握することから始めます。前期の実績と、今期の着地見込み(期末までにどうなりそうか)を部門別・科目別に並べると、来期の出発点が見えてきます。ここがExcelの複数ファイルに散らばっていると集計だけで日数を消費するため、実績を1か所に集約できているかが最初の分かれ道になります。Excel運用の限界を感じている場合は予算管理にExcelの限界を感じたら?も参考にしてください。

ステップ2: 全社目標をトップダウンで決める

次に、経営層が「来期はどこを目指すのか」という全社の目標(売上・利益など)を大枠で示します。これがないと各部門がバラバラに数字を積み上げ、合計してみたら会社の目標と合わない、という手戻りが起きます。まず大きな方向性をトップダウンで固め、その枠の中で各部門に具体化してもらう——この順番が調整の手間を減らします。

ステップ3: 部門ごとにボトムアップで積み上げる

全社目標を受けて、各部門が自部門の売上・費用を具体的に見積もります。現場の肌感覚が入るため、トップダウンだけの計画よりも実行可能性が高まります。このとき、部門ごとにフォーマットがバラバラだと集約が大変になるので、同じ軸(部門・科目・月次など)で入力してもらうことが後工程を楽にするポイントです。部門予算の軸をどう設計するかは部門予算のテンプレートはどう作る?にまとめています。

ステップ4: 全社で集約し、差異を調整する

各部門の案を集約すると、たいていは全社目標との間にギャップが出ます。ここで「どこを伸ばし、どこを抑えるか」を経営層と各部門で調整します。予算編成でいちばん時間がかかるのがこの往復です。集約と差し戻しを何度も繰り返すため、数字を直すたびに全社集計が自動で更新される状態を作っておくと、調整のスピードが大きく変わります。

ステップ5: 承認し、予実管理につなげる

調整がまとまったら経営層が承認し、確定した予算を全社で共有します。ただし、予算は「作って終わり」ではありません。期が始まったら毎月、実績と突き合わせて差異を確認し、必要なら手を打っていく——ここまでつなげてはじめて予算編成が活きてきます。編成した予算と実績を同じ軸で管理できるようにしておくと、期中の予実管理がそのまま回せます。

予算編成でつまずく最大の原因は「集約と修正の手作業」

部門から集めたExcelを1つにまとめ、直しが入るたびに手で貼り直す——この往復に時間を取られて、肝心の中身の検討が薄くなりがちです。同じ軸で入力・集約でき、修正が全社集計に自動反映される仕組みにするだけで、予算編成にかける時間の質が変わります。

ツールを使うとどこが楽になるか

Zidottoは、予算編成から予実管理までを同じ場所で回せる予算実績管理ツールです。予算編成の実務では、次のような点で手間を減らせます。

具体的な画面イメージや使いどころは活用シーンで、データの保全やセキュリティの考え方はセキュリティで紹介しています。

まとめ

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