予実管理

予実管理とは?
目的・進め方・つまずきやすいポイント

2026年6月27日 更新

「予実管理(よじつかんり)」という言葉は経営や経理の現場でよく使われますが、いざ自分でやろうとすると「何から手をつければいいのか分からない」という声をよく聞きます。この記事では、予実管理とは何か、なぜ必要なのか、そして月次でどう回していくのかを、できるだけかみ砕いて説明します。

予実管理とは何か

予実管理とは、あらかじめ立てた「予算(計画)」と、実際に出た「実績」を比較し、その差異(ズレ)の原因を分析して、次の行動につなげる一連の活動のことです。「予算」の「予」と「実績」の「実」をとって「予実」と呼びます。

単に数字を並べて眺めるだけでは予実管理とは言えません。重要なのは「なぜズレたのか」を考え、「ではどうするか」という打ち手まで持っていくことです。予実管理は、決算のように年に一度まとめてやるものではなく、毎月くりかえし回し続けるサイクルだと考えるのが基本です。

予実管理の3つの目的

予実管理を行う目的は、大きく次の3つに整理できます。

「予算管理」との違い

「予算管理」は予算を立てて配分・統制することに重きを置いた言葉で、「予実管理」はそれに加えて実績との比較・差異分析まで含む、より広い概念です。実務ではほぼ同じ意味で使われることもありますが、「立てた予算を実績と突き合わせて回し続ける」のが予実管理だと押さえておけば十分です。

予実管理の進め方(月次の4ステップ)

予実管理は、次の4ステップを毎月くりかえすのが基本サイクルです。

ステップ1: 予算を立てる

年度のはじめに、部門ごと・科目ごとの予算を立てます。売上、原価、人件費、経費などを「月単位」に落とし込んでおくのがポイントです。年間予算だけだと、期の途中で進捗を測れません。

ステップ2: 実績を集める

月が締まったら、会計データや販売データから実績を集計します。ここで予算と「同じ切り口(部門・科目・期間)」でそろえておかないと、後で比較できません。多くの会社がつまずくのが、まさにこの「切り口がそろわない」問題です。

ステップ3: 差異を分析する

予算と実績を並べ、差異(金額・達成率)を確認します。大きくズレている項目から順に「なぜか」を掘り下げます。売上なら「単価か数量か」、コストなら「想定外の支出か、時期がずれただけか」を切り分けると原因が見えてきます。

ステップ4: 次の打ち手を決める

分析で分かった原因をもとに、次の行動を決めます。場合によっては予算そのものを見直す(見込みを更新する)こともあります。ここまでやって、はじめて予実管理が「回った」と言えます。

中小企業がつまずきやすい3つのポイント

予実管理は仕組みとしてはシンプルですが、実際に続けようとすると次のような壁にぶつかりがちです。

つまずき1: Excelのファイルが分かれて集計に時間がかかる

部門ごと・月ごとにExcelファイルが分かれていると、毎月コピペで突き合わせる手間がかかり、肝心の「分析」に時間を使えません。集計作業だけで月初が終わってしまう、という声は少なくありません。Excel運用の限界については予算管理にExcelの限界を感じたら?でも詳しく触れています。

つまずき2: 予算と実績の切り口がそろわない

予算は「部門別」で作ったのに、実績は「商品別」でしか出てこない——このように切り口がそろっていないと、そもそも比較ができません。最初に「どの軸(部門・科目・期間など)で管理するか」を決め、予算と実績を同じ軸でそろえておくことが重要です。軸の設計については部門予算のテンプレートはどう作る?で解説しています。

つまずき3: 続かない・形だけになる

毎月の集計が負担だと、だんだん「数字を出すだけ」で分析が省かれ、形だけの予実管理になりがちです。集計の手間を減らし、差異が一目で分かる状態を作ることが、予実管理を続けるための一番の近道です。

ツールを使って予実管理を軽くする

予実管理を無理なく続けるには、「予算と実績を同じ軸で管理でき」「集計が自動で」「差異がすぐ見える」状態を作ることが効果的です。Zidottoは、部門・科目・期間といった軸(ディメンション)を自由に設計し、予算と実績を同じ画面で切り替えながら比較できる予実管理ツールです。業務内容を日本語で説明するだけでAIが初期の軸構成を自動生成するため、設計に悩む時間も短縮できます。具体的な画面イメージは活用シーンで紹介しています。

まとめ

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